他人のことに執着したり、やたら攻撃的な人間は欲求不満を抱えていると思うようになった(特に性)
ものすごい久しぶりに北方謙三氏の「試みの地平線」を読んでいたんですよ。
あの「ソープに行け!」で有名な人生相談ね。まあソープに行け、とはあまり行ってないんですけど(「童貞は濡れたシャツを着ているようなもんだからさっさと捨てろ」とはよく言ってる)
試みの地平線 伝説復活編 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2006/1/13
で、今読み返すと前はあまり何とも思わなかった相談がピンと来るんだよな。特に面白かったのが、
「妻が子供の教育に執着しすぎてて、習い事や勉強にものすごく厳しい。子供がかわいそうだから妻にブレーキをかけたい」
という夫の相談に大して
「お前ら夫婦はセックスレスに違いない」
と回答するんですよ。
要するにこの妻は欲求不満で、それを解消できないから代替として教育に執着している、というんです。
他のことに対する視野がなくなってしまうのは性的な欲求不満が原因だと。
人間にとっての究極の欲求不満は性的な欲求不満である、悲しいけど人間というのはそういう生き物だと。
だから相談者に対しては「週に三回妻を抱け、子供だって週に三回塾に通っているんだし」とこう言うわけですよ。
この本を買った当時はぜんぜんピンと来なかったんだけど、今となるとすごくよくわかる気がするな。
結局、自分以外の人間のことに異常に執着したり、やたら口を出したがったり、無意味に攻撃的になるってのは欲求不満を抱えている人間のやることだと思うんですよ。
この奥さんの場合はこどもの教育に矛先が向いたわけだ。
他人のことなのに、やたらうるさい人って多いよな。
最近はリアルよりも、ネットで炎上させている人間や、ネットでやたら攻撃的な人間が問題になるけど、こういう人たちもきっと欲求不満を抱えているんだなって思うようになりましたね。
特に性だよな。性的な欲求不満はニンゲンを狂わせる。やっぱりSEXって大事だよな。